御前崎幼稚園は町立です。

娘を連れていったら、髪は短く切るように、靴下ははかないように、スカートではなくズボンで来るように言われました。

もちろん制服はなくて、自分でスモックを縫うように型紙を渡されたんです。

引っ越してすぐにミシンを出しました。

静岡は当時交通事故の多い県で、対策がいろいろ工夫されていました。

まず幼稚園から中学生まで登下校には必ず黄色のヘルメットを着用します。

これにはびっくり。

幼稚園は家から徒歩20分ぐらい。

5〜6人の班で、必ず保護者が一人ついて一緒に登園します。

その時子ども達が飛び出したりしないように「輪のついた紐」を使います。

          

子どもの数と親の分のブレスレットを編み込んだ紐です。

漁師さんは縄をなったり、結んだりが得意なんですね。

園児のお父さんやおじいさんが器用に作ってくれたものでした。

紐を結んだところがないのです。

先頭をお母さんが引いて、子ども達が後ろにつながって歩きます。

当番の日だけ行けばいいわけですから、毎日の送り迎えよりもずっと楽でいい方法でした。

熱心な園長先生のいらっしゃる良い幼稚園でした。