2月の末の頃、わかめが育って流れてきます。

この収穫を許されるのが、わかめの初日(しょび)。

長い竹竿で水面に揺れるわかめをすくいとるそうです。

冷たい風のなか潮の飛沫を浴びての仕事です。

採られたわかめには、まんべんなく砂をまぶします。

これもなかなか大変だそうで、濡れてペタペタくっついているのを

振りほどきながら、隅々まで砂をまぶします。

砂をまぶしておかないと色が真っ黒になってしまうそうです。

次に日に干します。

良く晴れて風の強い日で丸一日。

天気が悪ければ何日かかけて干しあげます。

砂浜やコンクリートの上にかさならないよう一枚づつ広げて干します。

雨が降れば取り入れ、又干し広げるのを見ていると大変だなあとつくづく思います。

このわかめは「砂ワカメ」と呼んで、出荷するものではなく、

自分たちで食べたり、人にあげたりします。

私も頂いて食べましたが、売られているものに比べて、大きく柔らかく磯の香も強くします。

砂を洗い流すのが大変。ボールで洗って、砂は戸外に捨てました。