「 はば 」 と言うのは岩のりで作った四角い「のり」のことです。

          

気温がぐんと下がって冷たい風が吹き出すと波に洗われる岩にびっしりと岩のりが付きます。

これを手でむしってざるに採ります。

寒い中長靴やゴムズボンで水に入っての仕事ですからたいへんです。

潮のひく時を目指してとりますから、夜中のこともあります。

取ったのりは幾度も洗って砂を取り、四角い枠にマキスを敷いてあるようなものに平たくならべて、干します。

30センチ四方ぐらいの大きさです。

つやのない厚いのりのような感じです。

のりのように巻いたりはできません。

ばらばらはがれてしまいます。

よく火に炙って、細かくもんで食べます。

醤油で和えて、ご飯にかかたりするそうです。

磯の香が強く、のりよりもずっと濃い味です。

御前崎では特産の大根の味噌汁にこの「はば」をもんで入れるのが冬のおいしい献立のようです。

寒く冷たい時でないと取れないのでお値段も高く、一枚180円から25円ぐらいします。